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 こんにちは。

 一週間もまともな雨が降っていません。まともな・・と言うのは、先週の金曜に、ほんの通り雨のようなものが降ったきりだからです。その時、ここから車で1時間も離れない場所では、災害が起こりそうな豪雨だったそうです。「すごい雨だったね。」その翌日、長野市内の友人に言われて、え?いつのこと?と首を傾げたものです。

アケビの葉 それで、ここ牟礼では、もう梅雨は明けたんじゃないか、と思われる空。昨夕は今年初めてのヒグラシを聞きました。濃紺の光の残る空に林のシルエット、窓にかけた簾越しに、なおさら夏を感じました。夜更けにやっと見えた半かけの赤い月が、夜風にしばらく当たっていたいような、まだ眠りたくないような気持ちをくすぐりました。

 くすぐると言えば、この葉っぱのそよぎ方は、風にくすぐられているようです。見ていると、お雛様の三人官女が髪に挿しているビラビラのかんざしのようです。色も形も違うけれど、揺れ方が似ています。ほんの少しの風に、他の花や葉がじっとしているときにも堪えられず、クスクス笑います。そんな小娘のような葉っぱですが、蔓は旺盛で、バラのためにしつらえたアーチに這い登ってきました。バラとアケビ、こんな取り合わせは誰もしていないでしょうねぇ。
                           7月11日 淳子