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 こんにちは。

 庭の雪が、どんどん融けていきます。雪に隠された地面が、もうウズウズして、邪魔な雪を融かしています。地面がウズウズしているのは、植物達が動き始めたから。フックのように曲がった首を伸ばしたいアネモネが、腐葉土になりかけたシャラの葉っぱの間から、姿を見せました。アネモネの芽(写真右)

 湿った黒い土を良く見ると、何か動いていました。小さな虫です。デジカメをもって覗き込んでいたら、頭の上を良い声で鳴く鳥が通り過ぎました。シャラの木に吊るしたヒマワリの種を食べに来たのかしら、それとも地面を突付きに来たのかしら。

 この前作ったピーナッツリースは、すっかり空っぽになったので、外しました。もう針金と格闘するのは嫌なので、バードフィーダーを吊るそうと思いました。大げさでなくて、自然に溶け込むものがいい、お店やネットで探したのですが、気に入るものがありません。それで、自分で作りました。

手作りのバードフィーダー 買ってきたのは、ワイヤーでできた、3号鉢くらいの植木鉢形のカゴ。水苔などを内側に張って、何か植え込むのに使うのでしょうか。実用的というより、遊び心で使う物でしょう。

 底は割と大き目の穴があいているので、小さな鉢受け皿を入れました。カゴの縁に、バラの誘引用に用意してあった銅の針金をつけて、吊るせるようにしました。小枝を通して、ここに小鳥が止まれるように。鉢受け皿を蓋代わりにして、小鳥が好みそうな果物も載せました。カゴの中身はヒマワリの種とピーナッツです。看板代わりに鳥の形のオーナメントをぶら下げて、出来上がり。

 変だ変だと、家族には笑われました。でも、気に入らない高価なバードフィーダーを買うより、使いまわしのきく、不恰好な手作りフィーダーの方が良い、と小声で口答えしましたが、日頃の無駄使いが祟っているせいか、誰もまともに取り合ってくれません。どう使いまわすかって?鳥が来なくなったら、小さな植木鉢をいれて、ハンギングに、するのです。

 寒い日には、小鳥を待ちましょう。暖かい日には、春色のスミレの鉢でも探しましょう。気まぐれなお天気を楽しむ余裕は、長くなった日の分くらい、立春過ぎです。
                           2月6日 淳子