こんにちは 冬の間、静まり返っていた庭から、色々な声が聞こえてきました。 小鳥の良い声、風に乗って運ばれてくるどこかの赤ちゃんの声、水の流れる音。 雪が消えたら、こんなにも賑やかだったのかと思う庭が現れました。 どこに何が植えてあるか、どんな鉢がおいてあるか、すっかり忘れていた事に驚きました。 でも忘れていたからこそ、見つける楽しさがある 思いがけなく、というのは何より嬉しいもの 薄い記憶力が、濃い感動をもたらしました あんまり利口じゃないって言うのも、いいことかも。 もう4年目か、庭に下ろしたプリムラにピンクの花びらが見えました。 クロッカスとシラーが記念撮影するように寄り添っています。 地味な色目の庭の中、鮮やかな色彩は、今のところここだけ 新鮮な気持ちで庭を眺められる幸せ。 池に近づくと、2匹のメダカが透き通った水を動かしました。 その速い事 長い冬など、なんと言うことは無かったのかしら ずっと眠っていたのだろう。 「火星も出てきたね」 家の中から声がしました。 宇宙に見立てて、昨年の秋、庭に置いたテラコッタの火星ボール。 これから宇宙人で賑わう庭でしょう。 3月26日 淳子 |