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 こんにちは

 アズマシロカネ草数日続いたお天気も、今日は一休み。曇って、かすかな雨の匂いが感じられます。

 草の芽に、はっきりとした個性が見え始めたこの頃、一雨くれば成長に一段と弾みがつくでしょう。春の雨を嫌ってはいけませんね。咲き始めた桜に無情の雨と、お花見に浮かれたい人々にとっては、どうか知りませんが。

 昨秋、山野草を寄せ植えたテラコッタの鉢を、土に埋めて越冬しました。

 写真はその中の一つ、アズマシロカネ草です。春から秋まで花が絶えないようにと、山野草店のご主人が選んで下さった通り、まずこれが春一番に可憐な姿を見せました。朝夕は閉じてしまう花ですが、蕾は頬杖ついて他の草の芽を見ている可愛い姿です。

 私も土に顔を寄せてみると、昨日は何もなかった所に雑草とは明らかに違う芽を発見します。そうだ、ここに植えたっけ。とり合えず、真っ白な名札を立てておきます。踏まないように。名札たち

 ガーデン用具は、思い立ったらすぐ手に取れるよう、テラス横のクーラー室外機の上にあります。室外機の上に、すだれを掛けて、植木ばちに入れて。ラベルもサインペンと一緒に放り込んであります、お誂え向きに小さなテラコッタの鉢がありましたので。ラベルは薄い銅版のもの、アルミのもの、安いプラスチックのもの、それから買ってきたときに、思い切り相棒に呆れられたアイスクリームのバーみたいなやつ。

 何年か使ってみて、それぞれの特徴が分かってきました。一年草、多年草、背の低いもの高いもの、とそれぞれに使い分けています。それに、お気に入りの度合いも、ラベルを見ると一目でわかります。どういう基準で付けているかは、内緒です。

 ガーデンショップで苗を買うと、たいがい、写真と説明の入った大きなラベルが添えられていますが、根付いた頃にそのラベルは外してしまいます。そして、この植物にはどのラベルにしようか、それを考えるのも楽しみなのです。 4月12日 淳子