おはようございます。 二日雨が続いただけで、ガーデナーは窒息しそうでした。 塵の洗われた、おいしい空気を吸いに庭に出て、やっと人心地です。 青空ではありませんが、雨あがりに、カッと照らされない方が、植物たちは嬉しいはずです。梅雨の晴れ間に現れる、あのヒステリックな太陽は、庭を蒸し風呂状態にしてしまいますから。 遠くの山も、庭の木も草も、風がないので、じっと止まって見えます。でも、おなかいっぱいの食事の後です、きっと彼らだけのやり方で大きく伸びをしているのでしょう、目には見えませんが、何かそんなふうに感じます。(写真はコボレダネのポリジ) ルピナスが、太くて短い筆先にピンクと紫の色を乗せました。日当たりのせいか、よそのお宅のように長い花穂になりませんが、このくらいのほうがバランスの良い姿だなんて、これは身贔屓というものでしょう。ゆっくり咲きあがって欲しいと思います。バラの蕾がやっとふくらんで来たのです。どちらがどちらに恋するか、庭のお話はここから本番です。 庭でのお芝居は誰もが主役になります。あるときは蕾の山野草だったり、ハンサムな葉っぱだったり、時には見えないハツカダイコンの根だったり。でも一番主役にお似合いなのは、やっぱりバラかな。昨年冬、思い切って地植えしたグラミスキャッスルが、とても元気よく葉を茂らせています。蕾もつけています。相変わらずおチビさんですが。メアリーローズは先ほど数えたら、ざっと20も蕾があります。一重のピンクのバラは春先アブラムシにたかられて散々でしたが、これにも小さな蕾がいっぱいあります、二日前には気が付かなかったのに。 7時半を過ぎて、小鳥の声がやかましくなって来ました。雲から透けて薄いベールのような陽射しが落ち始めました。芝の中から伸びた雑草を抜かなくては、と思っていたけれど、もう日に焼けそうなので、やめましょう。 5月25日 淳子 |