| これをショックといわず、何をショックというのでしょう。色付いた蕾が真下を向いて、茎にぶら下がっているのは、首の皮一枚です。 こんにちは。ごめんなさい、挨拶が後になりました。 今朝はやく、メアリーローズは二つ開いていました。雨をくぐって咲いたのに、やや小ぶりですが良い形です。頭が重いのか、うつむいています。蕾が数え切れないほどあるので、この二つは切って食堂に飾りました。窓際、目の高さに飾ると、光に透けて、重なった花びらの陰影が美しいです。これが、枝いっぱいに咲くかと思うと、数日後がとても楽しみでした。 朝と呼べる時間は過ぎました。外は蜂が飛び交い、アゲハチョウが探し物をするように、低空飛行をしていました。蕾だけになったメアリーローズに近寄って、うっとりとしたのは、そこまででした。はじめ見つけた時、私が朝、間違って鋏を入れてしまったのかと、愕然としたのです。  それでも訝しく、他の蕾も確認すると、もう一つあります。誰かが、小さなノコギリを使ったとしか思えません。花も葉も茎も、かじられた様子はなく、アブラムシさえ付いていません。誰が何のためにしたのでしょう。 一日ここで座り込んで犯人を見つけて、それこそ断首刑にしてやりたいと思うのは残酷ですか？ 6月2日 淳子 |