おはようございます。 静けさが平和と直結している朝です、そして幸せとも。 手に持ったのは2杯目のコーヒー、裸足のつま先を少しテラスに出しています。 背中に感じる暖かい部屋の空気と、たなごころから伝わる飲み物の温かさが、 足先の冷たさを心地よいものにしています。 目の前に満開のミソハギと咲き始めた花式部があって、そこに大小さまざまな蜂たちが群がっています。羽音が絶え間なく小さく唸って、背中から時々聞こえる新聞をめくる音を飾っています。 風がないので、風鈴は鳴りませんが、 そのかわりに虫の声が、遠くに聞く鳥の声のようにまろやかです。 真夏と、ここが違います。 もう一回庭に出て、薔薇『ヘリテージ』の香りを確かめたくなります。 時が止まったように静かで、私もここに止まっていたいのですが。 8月28日 淳子 |