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 こんにちは。

 満月はご覧になれましたか?私が気付いた時、月はもう天高く昇っていました。地上より空が明るく、特に月のまわりは、そこだけ抜けたように、明るいトンネルでした。かつて、かぐや姫を呼び戻しに来た道筋でしょうか。

 月明かりでバラの花がどんなふうに見えるのか、虫の声はどんなだろうか、確かめたい気持のまま、外の寒さを思うと億劫になって、そのまま眠ってしまいました。

 さて、久しぶりの朝の庭です。忙しいのと、寒くてガラス越しに見る日が続いたせいでした。種まきした湿った黒い土から、色々芽が出ています。ルッコラの双葉は、混み合っていたので、一回目の間引きをしました。ピンセットでつまむと、まだ根が絡んでいなくて、スーッと抜けるのが気持いいです。片手にいっぱい双葉が貯まって、こんな赤ちゃんの時から、ちゃんとゴマの香りがするのです。イタリアではルッコラ、フランスではエルーカ、イギリスではロケットと呼ばれるこの野菜、日本では何と言うのかしら。知らないのですが、たとえば、ゴマ菜って言うのはどう?
鉢植えのゼラニューム
 実はこのルッコラのコンテナには、昨年堀りあげて、とって置いたチューリップの球根が入っています。どうせ2年目であまり期待のできない小さな球根です。チューリップが咲かなくてもガッカリしないように、コンテナを、みすみす無駄にしないように、そう思ってルッコラの種を蒔きました。もちろん、ちょっと小振りのチューリップにルッコラの花が添えられれば、言うこと無しなのです。こんなふうに、冬に部屋に入れなくても済むコンテナは、極寒地に住む者にとっては、有難いです。

 気をつけていたつもりでも、数の増えたコンテナ、それに頭を悩ます時期がきました。鉢植えの中で、文句無しに合格なのはゼラニューム達です。寒さに強く、乾燥に強く、虫がつかず、ある程度暖かければ真冬でも花を付けるゼラニュームです。鉢植えは苦手な私のもとで、屋内に入れさえすれば、OK。(他の植物は家の中でも寒さでダメになるものが多いです。)アイビーゼラニュームに寄せ植えした、細い茎のワイヤープランツも枯らしたくないのですが、これは初めての冬になります。(写真)
          10月3日 淳子