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おはようございます

朝食のあと、一緒に庭に向いていたら、突然、「いい庭だねぇ。」

夏のモサモサ茂っていた葉が落ちて、花が、ほとんどない庭になりました。

「あのあたりの、微妙な枯れ葉色、グラデーションが素敵でしょ?」
「うん、でも渋くて、ずいぶん日本的な趣味じゃない?」と答えが返りました。

「そうね。」と言いそうになって、いや、そうでもないな、と思いました。

「紅葉は愛でても、枯草色はどうかな。
むしろ、ドライフラワーをつくる西洋人が好むのでは?」
「・・・・なるほど、そうかもね。」

紅葉の後の枯草は汚いから、すぐ刈って掃除する。
それが今までの、平均的日本家庭園芸家でした。

黒竜

うちの相棒もやっと、「きったないの、はやく切って。」と言わなくなりました。

私は、これが冬の庭だと思いました。
庭弄りをはじめた頃、寒さの厳しくない南のガーデナーに
冬の庭はどうなるのでしょう?と尋ねたことがありました。
私にとって、雪に埋れた庭は冬の庭ではなかったので。

それが今、目の前に現れました。これが冬の庭だと実感します。
美しい枯草の色と形が、花に頼らない色彩美と植物の個性美を放っています。
冬の庭は大人の庭。

相棒に成熟美をわからせるのに3年かかりました。
私も3年・・・・成熟してしまった・・・かな?
11月20日 淳子

変遷に枯葉と紅葉をアップしました。そこまでやるか!と言われそうですが。