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 こんばんは。

 星も山も見えません。と言っても、雪が降っているわけではありません。ただ、庭に残った雪が鼠色に見えて、それを少し深くしたような色が、空にも広がっているだけです。このまま冷えれば、また新しい雪が落ちてくるかもしれませんが。

 山並みが見えないので、ゲレンデのナイターの明かりも見えません。庭のガーデンライトもとっくに消えてしまって、良い子はお休み・・・の時間だと言っているようです。

 昨日は久しぶりに庭に出て、雪の上を歩きました。融けかかったざらめ雪は、たよりなく沈んで、長靴が埋まりそうになりました。庭の何箇所か、少し土の見えたところがあって、冬のはじめに枯れずに残った草が、緑色のまま姿を見せました。雪の重みでつぶれたせいでしょうが、細かいスターラベンダーの葉、細い小さいスイトピーの葉、パッと手を広げたクリスマスローズの葉、順番に、重なって寄り添って、寒さに耐えているようでした。

 ウメモドキの赤い実もほとんど無くなっていました。数日前この木に、私の大好きなヤマガラがとまっているのを見ました。あわててクルミをガーデンテーブルに置いた時には、いなくなっていました。

 ここのところ、クルミを置かなかったのは、あっという間に雀が来て、全部食べてしまうからです。ひどいエコヒイキだ、と相棒は言いますが、雀がいたのではヤマガラはなぜか来てくれないのです。

 「雀だって好きで胡桃を食べているのじゃない、お米のほうが良いに決まっている。」相棒がフト呟いたのを聞いて、ガーデンテーブルの上にはクルミ、雪の上には残りご飯を撒きました。これならヤマガラは雀に邪魔されないだろうと。ところが、白い雪の上に撒いたお米に2家族もの雀がやってきて、喧嘩しながらお米を突付く、敵方の(?)雀を突付く、その騒々しい事。

 おまけに導かれるようにガーデンテーブルに。やはりクルミも無くなりました・・・・・。

ピーナッツのリース ヤマガラを呼ぶには長期戦の覚悟が必要です。今日の午後、殻付きピーナッツを針金通してリースにしました。端は少し殻を剥いてあります。これは私のアイディアではなく、東京某デパートの園芸売り場で見かけたものの、いわゆる・・・パクリです。それにしても品のいい言葉ではないですね。

 いくらだったか、見なかったのは、買う気がさらさら無かったからですが、こういうものが売り物になるのだぁと、不思議な感慨に浸りました。

 ピーナッツの殻に穴を空けるのは簡単そうで難しく、たこ焼き用ピックで何度か指を刺しそうになりながら頑張る横で、ヤマガラの上前をはねる相棒は、雀以上に憎らしい奴でした。(冗談)

 でも私のピーナッツリースは特許物よ。鳥が来たら風鈴が鳴るんです。明日の朝が楽しみ。さてもう寝ましょう。
                 1月23日 淳子