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こんにちは

エレンウィルモットの蕾

強い風も、庭の隅に広げたパラソルを畳むほどではなく
日中、温度もさほど上がらず
夕方になると、風は冷たくなってきました。

週末はお天気が崩れると言う予報です。
台風は困るけれど、少しは雨が欲しくなってきた庭です。

蕾のバラも、今なら天からのシャワーでいたむことは無いし・・・、と
久しぶりの休日を、のんびり庭で過ごせる幸せに酔う
いくらか自己中心的なガーデナー。

蕾のたくさんの庭に立っていると
こみ上げるものがありました。

八重のムシトリナデシコをバックにブラン・ドゥ・ヴィベールの蕾

ところで、先月、カレンダーをめくる時に
うっかり2枚めくってしまいました。
それで、7、8月ページになっています。

そのカレンダーには
クレーの黄金の魚の絵と
それに添えて谷川俊太郎の詩が載っています。

どんなよろこびのふかいうみにも
ひとつぶのなみだが
とけていないということはない

で終わる詩です。

潰したアブラムシで、緑色にすべすべになった指先の感覚や
カメムシを踏みつけた時の音や
お腹がオレンジ色の虫をバラ茎からひきはなした時の意外な抵抗感

それもこれも飲み込んで
ただただ美しい庭です。

セラスチュームをバックにルイ14世とクロチルドスーペールの蕾

2003年5月30日 淳子