こんにちは 花のほとんどない庭ですが、ポツポツと花をつけているのはゲラニュームです。 一番古くからある4種類のゲラニュームは、植えて5年も経つので、どの株も大きくなっています。株分けして、友達の庭に貰われていったのもあります。ゲラニュームは花が可愛らしいのと、葉が綺麗なので好きです。また、この中のひとつは、とても綺麗に紅葉します。 一つ二つ、真っ赤になった葉っぱを見ながら、写真を撮っていたら、足元に乾いた音が動きました。 「カネちゃんだ!」数日前に見つけた生まれたばかりのカネチョロ(トカゲ)です。 小さいのに、もう尻尾をなくしていて、かわいそうな姿でした。もしかしたら、とろい子かもしれない、このまま大きくなれるかなと思いながら、カネちゃん頑張りなさーい、と声をかけて別れたのです(笑)。 相変わらず、尻尾のない寸詰まりの体、でもその口には自分の頭より大きそうな虫をくわえています。 くわえたまま、あっちへ行ったりこっちへ来たり。同じくらいの立派な尻尾のカネチョロにぶつかって、あわや喧嘩を吹っかけられそうになっても、しっかりくわえたまま、一目散に逃げます。何より食欲優先。 よく見ると、くわえた虫はベッコウハゴロモのようです。この虫、私が触ろうとするとノミみたいに(ノミは見た事ないけれど)ピョンと一気に50センチ以上も跳ねます。他の羽のある虫とはまるで違う動きをする奴で、私はまだ一度も潰す事に成功した事がありません。 その機敏な虫を、たとえ寒くなっていて少し動きが鈍っていたとしても、捕まえて食料に出来るのだから、なかなかの生命力。厳しい冬もきっと無事に越えて、春には、尻尾も再び生えて、でもそうすると、私は出会っても、もうわかりません。 2003年10月24日 淳子 |