| こんにちは 3月は霞で始まりました。対向車のライトがぼおっと現れて、慌てて私もヘッドライトを点けました。やがてフロントガラスに細かい雨が当たリ始め、家に戻ると雪になりました。 湿ってくっ付きやすい雪は、小枝一本一本を丁寧にコーティングします。道を覆うように、しな垂れた木が、見上げると繊細なレース模様です。川沿いに並ぶ桜の木が、街路灯に照らされて夜桜のように見えました。まさに薄墨のように煙る光景を見ながら、こんな連想が浮かぶなんて、真冬には無かった事だと思いました。そして、夢のように朝になったら雪の桜は消えています。3月ですね、やはり。 さて、我が家、テラスの上の雪が消えて現れたのは、土の入った黒いポット、伸び放題のまま枯れたヘリクリサム、ブリキのバケツにジョウロ。子供がママゴト遊びの途中で逃げ帰ったような乱雑さです。去年は雪が突然だったからなぁと、言い訳に呟きます。  テラスのガーデンテーブルには、葉牡丹やビオラや球根を植えた3つのコンテナが乗っています。屋根から落ちた雪が運悪く命中して、端が少し欠けたのは仕方ないけれど、植えられた植物の姿があまりにも無残です。転地療養が必要ですね。風が当たらなくて、陽だまりで、しかも私の目につかない所に置こうなんて、虫のいい悪巧みでしょうか。 だって、この前久しぶりに園芸店をのぞいたら、目が合っちゃったモスの熊さん、片手で持てるほどの大きさです。今は部屋で咲いているプリムラやビオラと一緒に、春待ち顔です。はやくガーデンテーブルで日向ぼっこさせたいのよ。 3月4日 淳子 |
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