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 おはようございます。

 生垣の針葉樹の葉が暗く見える、このくらいが、庭は一番美しく見える光量です。雨上がり、薄曇りの朝、山並みと平行に低く垂れた雲から、光の束が、空と大地とをつないでいます。山鳩の声が聞こえました。溜め息のような陰気な鳴き声が、今朝の庭には似合います。

 ピンク、紫、杏色。長野市内から訪れた友人が、ルピナスの発色の鮮やかな事を羨ましがりました。涼しい気候のおかげでしょうか。でも、もう終わり。花穂の下半分は、お豆になってきました。葉だけ残して切ると、後ろのジギタリスが良く見えるようになりました。真っ白と薄ピンク、これから咲くバラにはこの方が優しく調和しそうです。

 ジギタリスの横に、ほんの少し空間があります。ここにバラを植えてね。この前オフ会をして戻ったら、庭がそう言うんだもの、驚いちゃった。今までどうして聞こえなかったのかな。

 そうそう、このところメアリーローズのことばかり話題にしていたけど、あのグラミスキャッスルも元気です。今にも、咲きそうです。ゾウムシに気付かれないように、内緒よ。グラミスは去年ずっと鉢植えでしたが、冬にホワイトガーデンの王子様役に抜擢することにして、地植えしました。そうしたら、とてもやる気を出してくれたの。

プルネラ このホワイトコーナーはバーバスカムが一番に咲いて、今度はバイカウツギが咲きはじめました。デルフィニュームも数日中には咲きそうです。白のスカシ百合は蕾はありますが、まだ少し後かな。ほかにもたくさん白花を植えてあります。宿根草で植えたばかりの去年は、さっぱりでしたが、今年は期待できます。白い斑の綺麗なグレゴマやアイリスもしっかり脇を固めてくれています。

 グラミスの近くにはプルネラ(左写真)がいます。2株植えただけでしたが、増えて、15センチほどの白い棒付きキャンデーがたくさん並んだ姿が、歩兵のように見えます。小さなチェス板のような白い王国です。
      6月7日 淳子