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 こんにちは。

 仕事のある土曜の朝に、真夏だったら、まさかこんな庭仕事、するはずありません。勝手口から生ゴミを埋めに外に出て、伸びた芝生に目が行っても。

 半袖のTシャツに五分袖のカーディガンを羽織って、ちゃんと靴下もはかないと、足が冷えます。昨日の雨でまた一段と伸びたような気がする芝生は、3週間前に刈ったばかりです。いえ、3週間も前に・・というべきでしょうか。芝の手入れをはじめると、少し伸びただけで、埃がたまるのを見ているような気分になりますね。何事にもアバウトな私にしては珍しく、エッジはきちんと直線に、角は直角に。新しい絨毯を(かなり変形ですが)置いたようにします。ああこれで、スッキリした。

 ついで、といっては何ですが、石畳の間の雑草も抜きました。これからの季節、リュウノヒゲがとても青々と元気になります。夏場、やや枯れっぽく艶のなくなっていたのが、嘘のように勢いを取り戻します。その中に、雑草が入り込んでいたのでは、興ざめです。

 芝生雑草抜きや、芝刈りの作業の時は、極力、上を見ないようにします。黙々と目の前の雑草だけを見つめて、昨日のことも今日の事も今は一切忘れて、今度弾くモーツァルトの曲を頭の中で鳴らして。イメージトレーニングとしては最高です。

 上を見て花ガラなどが目に入ると仕事が中途半端になってしまいます。虫に気付いたり、細かい花ガラとりに鋏を持ち出したり。すると、咲きそうな蕾に気付いてカメラを取りに行ったり・・・。地味な草引きなど、すっかり忘れてしまいます。

 さて、ストイックな朝の庭仕事を済ませて、手も顔も洗ったら、もう一度庭に出ましょう。・・・でもゆっくりはできません。その頃には家族も起きてきて、漬け物にお茶漬け!なんて言いはじめます。寝ぼけまなこの息子に、「どう?芝生、綺麗になったでしょ。」と言ったら、散髪した頭みたいだ、と言いました。我が家では、お抱えの散髪師を持っているのは、庭の芝生だけです。
        9月8日 淳子