こんにちは。 日の出には眩しかった太陽が、昇るにつれ、厚い霧と雲に遮られ、白い真昼の満月になった朝でした。 朝の庭は寒そうで、ガラス越しに見ていました。全体は静止している景色ですが、バラの繁みの中で、枯れた小さな葉が蓑虫みたいにぶら下がり、それが勢い良く回っていました。大きな木を揺らすほどではないけれど、空気が動いているのでしょうか。それとも誰かいるのでしょうか。 「今、庭に何が咲いているの?」友達に聞かれました。なんだろう・・・。菊はないし、シュウメイギクはもう終わり、バラがポツポツと、ガウラがチラチラと・・・・。 花を咲かせてこそ庭、どうやら、まだその意識は一般には根強いか・・・。考え込んだのは、庭の花を思い浮かべる為ばかりではありませんでした。 「お庭には立派な花壇が、おありだそうで?」と言われ、「いえいえ、何かの間違でしょう」と、慌てて打ち消したことがあります。花壇というのは昔、日本サクラソウをひな壇に並べ鑑賞した事から出た言葉だとか。色とりどりで、きちんとした印象です。うちは、それを期待すると、ただの、草だらけ、です。 今年何本かバラが増えましたが、庭を花壇にするつもりはないので、隠すように庭のあちこちに配しました。花の少ない時期に、思い出したように咲いてくれる四季咲きのバラは、秋の庭にも彩りを加えてくれる嬉しい存在です。午後になって日が差してきた庭で、かくれんぼしている花を見つけようと、外に出ました。(左写真) ところが見つけたのは、花に隠れていたテントウムシでした。(右写真) 10月25日 淳子 |