こんにちは。 風のない穏やかな陽だまりの庭で、バラ苗を待っています。このような日に届くと、まことに良いのだが、晴れれば思い、降れば、土が柔らかくなったところで届けば良いと思い。どう転んでも、待ちわびる心です。棘の抜けない喉元のように始終、気に病みます。 あの雪の後、メアリーローズからピンク色が消えました。蕾を、このまま枝におくのは、木のためにも花のためにも良くないと思い、切りました。暖かい居間に置けば咲くかと思いましたが、蕾は固すぎたのか、開こうとはしません。 先程、柔らかな陽射しに望みを託して、ガーデンテーブルに置きましたが、かえって冷たい空気に怯えてしまったようです。仕方ないですね、もう切花なのですから。 一番外側の花びらは、霜焼けにかじかんだ、真っ赤な手です。木にいるときは元気に見えたのですが、切って近くで、よくよく見ると、アブラムシにたかられていました。この寒いのに、ご苦労様です、まんざら皮肉でもなく思いました。雪の日、どうやって身を守っていたのでしょう。その生命力に感動します。もちろん、平気で蕾をつけて、多分暖かければ、このまま咲いたであろうメアリーローズの強さにも、感動ですが。 バラ苗が届いたらここに植えよう、と思う場所に、小さな芽を見つけました。はじめ、何かわからなかったのですが、双葉が紅葉して本葉の形がはっきりしてきました。多分すぐ近くの西洋フウロソウ(ゲラニューム ジョンソンズブルー)の世継ぎ、だと思います。このまま上手に育てて、春に誰かにあげたいです。バラの足元に、これ以上のパートナーはないと思うくらい、素敵な花ですもの。特に、イギリスかぶれの方には、垂涎の花ではないかしら?多年草ですから、大きく茂って咲くまでには、何年か、かかるかもしれませんけど、バラだってまともに咲くには、その位かかるのだからいいでしょう? ・・・・でも、その何年かは待てても、何日か先に届くバラ苗を待てずに、いらいらしているなんて、可笑しいでしょうか? 12月1日 淳子 |