寒くなりました。風邪などひいていらっしゃらないでしょうね。 雪が降っても、庭で元気なのは、雪山そっくりの色、シルバーリーフ達です。コニファーのように大きいのも、背の低いセラスチュームも、寒くなればなるほど逞しく、色味に水々しさも加わってきました。むしろ、雪を喜んでいるようです。 セラスチュームは真夏には暑がって、茎はだらしなく伸びて根元は蒸れました。黴そうな所を透いてやりながらも、このまま腐って枯れるのではないかと、心配でした。それが今は、せいせいと手足を伸ばして冷たい地面に頬擦りしています。とても気持ちよさそうです。この、銀鼠の葉は、茶色になった芝生を侵略したそうな勢いです。 サントリナ、ルー、ラベンダー、ラムズイヤー、ブロードリーフセージ、シロタエギクなどの銀色に囲まれて、ひとり鮮やかな緑で、雪に負けていないのが、サラダバーネットです。キュウリの匂いの花や葉と教えられて、今年の春初めて植えたのですが、とうとう一度も食卓にのぼる事はありませんでした。そういえば、チャイブもオレガノも一度か二度使ったきりです。パセリ以外のハーブを好まない相棒は、私が庭で何か摘んでくる度、「トリカブトじゃないだろうね。」冗談めかして、こちらの微妙な顔色の変化を読み取ろうとするので・・・、それこそ冗談ですが。 シルバーと言うにはちょっと違うけれど、硬い棘棘の産毛が光にあたるとシルバーに見えないこともない、ポリジ。庭のあちこちに飛んで、大きな葉はロゼット状、お化けタンポポみたいになっています。悠々、冬を越しそうです。こんなに寒さに強いとは知りませんでした。知っていたら、本葉が出たての頃、抜いて誰かにあげたのですが。直根性なので、大きくなった今では、移植は無理でしょう。 それから、ススキや稲みたいなグラス類も元気です。ステッパは苗で買った初代は枯れました。コボレダネで二年目のがやっと20センチ位、簡単に増えるけれど大きくなるには時間がかかるようです。笹と同じように、今頃刈り込んでおかないと、夏になっても茶色と緑が混ざって若白髪見たいな感じで、さえません。実は、去年刈り込まなかったので、我が家のステッパはみんな苦労人です。(右写真は2年目のステッパ、刈り込み前) 生まれつき茶パツのもいます。(左写真・ルーのバック)お洒落なブラウン系と私は気に入っていますが、相棒には理解不能、「枯れてる枯れてる。」と言い続けていました。秋には小さな小判型の穂もつけましたが、いまだにコボレダネの苗は発見できません。 ベアーグラス、フェスツカ・グラウカ、リュウノヒゲ、黒竜、トクサ、こんな葉っぱたちも薄く積もった雪から顔を出しています。花はない庭ですが、葉になぐさめられます。あ、大事な役者を忘れていました、クリスマスローズ!まだ花は早いわね、思って見ましたら、嬉しい事に、ニガーに蕾を見つけました。でも雪に埋れちゃうかな。 12月13日淳子 |