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 こんにちは。

 暖かくて、眠くて眠くて。ストーブは19度と表示されていますが、家全体すっぽり包む太陽の恩恵でしょう。庭で、残った葉が光って、池の水もぬるぬると柔らかそうです。青空ですが、抜けるような冷たさがなく、山並みもぼんやりと、山の雪が空に浮かんだ薄雲のように見えています。

 ついに私は、この暖かさに行き倒れました、運悪くソファーに。しかも金色のチョコレートの缶は傍らにあって、仕方なく、時々小さな粒を口に入れます。カカオが甘く少し苦く、口いっぱい広がって、部屋の空気が温かい毛布に感じます。午後からの仕事の事は忘れます。意識の遠のく、幸せな行き倒れでした。

 もちろん、このままお昼寝するつもりじゃありません、下茹での大根が柔らかくなるまで、と思っていました。お昼前の空きっ腹にチョコレートが沁みましたか、お腹がグーグー鳴りました。「ちょっと早いけど、お昼、作って下さいな。」ニヤニヤして相棒は振り向きました。・・・聞こえたのか。

 昨日もこの時間には暖かくて、刈り忘れの笹を始末しました。覚悟はしていましたが、今日もまだ、二の腕あたりが張っています。バラ苗も植えて、寒肥も施して、笹も刈って、これで遣り残した事はないなと、広くもない庭を見渡します。すると、枯れたシュウメイギクの向こうに、暴れていたアケビの蔓を発見。柵からなんと即席テラリウムか解きました。これで何を作ろうか、冬中考える事にします。

 さて、今日はテラリウムを作りました。このままだと霜や雪で枯れてしまうフィカス・プミラを、コンテナから掘りあげます。土が濡れていると根が切れやすいので、掘り上げる前は水遣りを止めていました。それで、一緒に植えてあったアネモネが萎れてきたので、慌てたわけです。
 掘り上げたフィカス・プミラは、ぬるま湯で、根についた土を優しく洗います。植え込む容器は、この前ひびの入ってしまったガラスのポットです。割り箸を使って根を傷めないように広げながら、ハイドロボールで植えていきます。ハイドロボールは軽石のような茶色の小粒で、簡単にこれで水耕栽培ができます。衛生的で食堂のテーブルに置いても安心ですね。
 こんなふうに、冬になると、インドアガーデンを楽しみたくなります
                      12月15日 昼下がりに 淳子

わたくし、器用ではないのですが