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庭の変遷 その11 2001年4月下旬


庭で・・・

長い冬をなんとか生き延びた、淳子と庭でございます。

今年の冬は、イカシタ冬でございました。
なんたって、12月から雪が降りまして、その後も良い具合に降り続きました。
一度降ったら、決して融けない根性は、低め安定を続けた気温のおかげとは言え、
見上げたものでありました。
しかも、ドカユキってのがなくて、降り方は極めて上品。
庭主を冬中、見とれさせました。

さて、4月下旬、飯綱山の雪も頂上にわずか残るだけとなりました。
冬の反省と、春の展望をまとめました。
どうぞお付き合いください。

冬の大失敗

セダムの寄せ植え 「コンテナに春の妖精を躍らせたい!」
初冬、憧れは感情から芽生えました。実績、観察、理論、分析などのフィルターを通さない闇雲な衝動は、悲惨な結果をもたらしました。

浅い洗面器型のコンテナにクロッカスやフリチラリアを植えてテラスのガーデンテーブルに置いたのが11月。庭から苔を取ってきて表土を覆いました。フワフワの緑がコート一枚分の暖かさを保つような、そんな気分がありましたかどうか。

足早に訪れた冬の寒気の中、年を明けるのを待たず、小さな芽が見えました。生きてる生きてると、ただ嬉しく、苔が干からびる前に水をやると、相棒「この寒いのに何やっているの、凍るでしょ。」
「冬でもコンテナには水を上げるんですよー、いやね、知らないの?」・・・・と言いながら、この球根は寒さに強いし・・・が、やや不安。

その後も芽の数は増えました。冬の終盤、鳥にいくつかの球根を突付かれて、怒髪天を衝きましたが、うーーむ、このとき球根は食べられる状態だったのかなぁ。

庭の雪が消え、地植えの植えっぱなし球根から、青い芽が続々見え始めても、コンテナの中はひっそり、芽は心もち赤黒いような・・・・。

これはおかしいぞと思ったのは、ある日同じコンテナから、新たな芽が出てきたのを見つけたときです。

掘ってみると、赤黒い芽の球根はスカスカ、皮だけになったり、カビが生えているのも、あります。凍って融けて、暖かさで黴びたのでしょう。緑の芽を出し始めた球根を急いで庭先に植えました。

深いコンテナにチューリップの球根を植えて、庭の真中に放り出して置きました。こちらは、冬中雪の下にいたおかげで、春に芽が出てもうすぐ花も咲きそうです。

反省しております。。。。

今、コンテナには耐寒性のあるセダムを植え込んであります。(左写真)

春の庭仕事始め
それはキッチンガーデン作りから

「あなたが庭弄りをするとは、思っていなかった。」
庭に、はまり始めた頃、知り合いという知り合いに、言われました。近親者の驚きは、なおさら強く、これは何か不吉な前ぶれではないかと、思わせるほどだったとか。やがて、淳子=ガーデン狂が浸透し、次はバラ狂いね、との予想に反して、ホホホホ、バラが脇役の、キッチンガーデンです。なんと、生意気な。

それにしても、なぜキッチンガーデン?

去年から真面目に作り始めた生ゴミ堆肥。コンポストに生ゴミと土をブレンドして行くだけなので、堆肥と言うか、即、肥えた土がザクザクと出来始めました。昨年秋、その土をコンテナに使ったら、水はけが良く、しかも水持ちが良い、植物は逞しく育つ、これは!霊験あらたか!野菜も作れそう!・・・と、単純。

野菜は基本的に一年草。冬になったらきれいに抜いて、土は天地返し。(これをやってみたい!)

気分で花と野菜の比率は変えましょう。なんなら全面花畑にする事も可。


キッチンガーデン 緑に覆われない裸の庭を、長く見る宿命の、寒冷地ガーデナーにとって、ただの土剥き出しより、デッサンの線があった方が好ましいと思いました。どこからでも草に手が届くように、通路も兼ねた煉瓦の縁取りです。

モミの木の下に、曲線の砂利道がありましたが(変遷2参照)、道を一部つぶし、植栽部分にして、一画を装飾的キッチンガーデンに改造しました。
東から見たキッチンガーデン 上の写真を左右から眺めます。
1側には縁取りにパセリチャイブを植えました。
チャイブは庭で増えたのを、株分けして一列に。
2側は砂利道のなごりが。
砂利道は初夏にはグランドカバーに、プラティアが白い花を咲かせます。

左に見えるのはクサツゲ。雪でやや傷みましたが、もうすぐ四角く刈り込みます。
右には黒竜クリスマスローズの葉が見えます。
クリスマスローズは、今年初めて真っ白が一つ咲きました、
西からみたキッチンガーデン

キッチンガーデンと言っても、「装飾的」と付くのをお忘れなく。食べる事は二の次です。ここには西洋フウロソウ(ゲラニューム)も植えてあります。あまり大きくならないバラも植えようと思います。

キュウリ、ナス、トマトを植える気は、まったくありません。夏になると、プロ、アマ問わず腕自慢の野菜を頂けるので・・・、取らぬ狸の皮算用?・・・・毎年恒例。今年もきっと・・・・。

ですから私は、新鮮さが命の葉もの(と言ってもツマミ菜程度)と、田舎の八百屋さんでは、めったにお目にかからない、マニアックな野菜を植えます。スイスチャードアーティチョークを直蒔きました。ふたつのコンテナには、ロケットマシュー、8種類のレタスの種が混合されたもの、これを蒔きました。写真では庭に置いてありますが、発芽までは、テラスにて管理しています。

種袋 種まきに使った種です。
ラムズイヤー・シーズという会社が苗屋さん用に売っている物だそうです。写真がないのでイメージが湧きにくいですが、一袋250円から350円と輸入物にしては格安です。

後ろのスイスチャードの種はアメリカSUTTONS社のもの。

狭い場所ですので、コンテナも上手に使って、今後、唐辛子、ニラ、ラディッシュ、コールラビ、ニンニクなども植えたいと思います。
上手くいったら、その後の様子もお知らせしますね!


次は5月3日のキッチンガーデンです。

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