2000年7月前半日記
7月15日 土曜日 |
パソコンがついているので、暖かいのか・・・。霧雨に煙る庭をガラス越しに見ているのが飽き足らず、庭に出ようとして、やはりやめた。雨の音と冷たい空気は窓越しにはわからなかった。 青虫はまだいるかしら、さなぎになるとき、なにか合図をしてくれればいいのになぁ。山椒の木の所でさなぎになってくれないんだもん、いつもどこか遠くへ行っちゃうんだ。みつけられないんだなぁ、あたしには。 窓を細く開けてデジカメを構えるけど、遠すぎてダメ。薄ピンクに色づき始めた柏葉アジサイも、シルバーブルーに色付き始めたエリンジュームも、クリーム色のマツムシソウも、霞んでいる。 「閉めてよ、寒いじゃないか。」ほらやっぱり、言われちゃった。テラスに置いたコンテナ(左写真)、子供っぽいって笑われるかな?小さな可愛いこんな家が欲しいな。思いながら、閉めました。 |
7月13日 木曜日 |
今年はいないなぁ・・・ずっと寂しく思っていたら、一昨日見つけました、青虫君。あれよあれよと言う間に、山椒の木は茎だけになっていきます。今朝も通り雨の後、涼しくなった庭は青虫君の朝飯の時間、デジカメを構えても旺盛な食欲に突き動かされる前歯(とは言わないか)。ピントが決まらないので、彼の横っ面を人差し指で軽くパンチ。さすがにギクッとして、かたくなりました。これ以上意地悪すると、オレンジ色の触角を伸ばして、なんとも言うに言われぬイヤーな匂いの液体で攻撃してきますから、シャッターをきったら、私は退散。 |
7月9日 日曜日 |
台風の行ってしまった朝、朝日がそっと庭に立てかけた黄金色の竪琴も、妖精の爪弾く蜘蛛の弦も、輝いていたのは束の間、夢のように消えてしまった。鳥の影が庭を横切った。太陽はもうあんなに高い。夏の朝は急ぎ足、まだ朝8時というのに。 だめだな、もっと早起きしないと。風で乱れたガウラや宿根アマをまとめようとラフィアを持って庭に出てみたが、焼け付くような強い日差しに、首をすくめた。部屋に戻る。 かわりに雀たちが石畳に舞い降りて無心に突付いている。誰か昨日の残りご飯を庭にまいたらしい。でもあれは炊き込み御飯、塩分取りすぎにならないのかな。雀に成人病はないのかな。 台風の来る前に石畳のすぐ向こうに伸びていたラムズイヤーやアルケミラモリスの花穂を切ったので、まことに庭がすっきりしました。よかった、よかったと、まるで喉に引っかかっていた小骨が取れたように喜ぶ相棒。花穂は少しずつ伸びていたので、ある時には気にならなかったが、なくなってみると随分鬱陶しかったことに気が付いた。 真四角に近い庭の形が案外使いにくいのです。(もちろん広大であればそんな問題はないのでしょうが。)まだまだ欲しい背の高い多年草や頼んでしまったバラ苗の配置に、頭を悩ませます。日当たりのことまで考慮に入れると、そもそも庭の半分しか色とりどりの花は植えられないのです。植物の数を制限してデザインを守るか、ひっくり返した宝石箱のようになるのを覚悟して、庭の中央まで背の高い植物を植え込むか、ありったけの悪知恵を働かせて答えを捻り出します。 部屋から庭を眺めたときに視線が真横にさえぎられないように、庭の中央よりやや左、アーチに向かって伸びる細いハーブガーデンのスペースにバラを植えよう、少し芝を剥がして、セダム類(左写真)を移動させて、アーチに向かってバラの屏風を立てたようにしよう。そこに気に入ったホリホックやジギタリスやデルフィニュームも植えよう。そうだ、それがいいや。ロックガーデンから右、庭の真中は今のように背の低い植物だけにしよう。 自然に見えて雑然としていない庭、そんな理想の庭を夢見て、太陽に隠れて、ぼんやりしたい夏の日。 |
7月1日 土曜日 | ||
上手なコロラトゥーラだこと。小鳥は練習に余念がない。でもずっと同じフレーズ。魔法にかけられたように、聞いていたら眠くなった。ほとんど風はないが、それでも時々網戸を抜けて涼しい空気が流れてくる。こんなとき、庭にハンモックがあったらな。風邪引かないように、太陽の光をおなかにかけて、ウトウトしたいな。噴水の音を子守唄にして。(左写真は朝5時の朝日、右写真はフクシアと風知草) |
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