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1999年12月日記


12月22日冬至

いよいよ暮れも押し詰まり世間は忙しく慌しい。なんとなく人も車も多いようでこれからの季節、充分運転には注意をしないと。
乾いたアスファルトに凍結防止の白い塩カルの粒粒がはね踊る今朝の道。雲のない空に以外にぼんやりした山並み、しかしその後ろには、めったに姿を見せない白馬連峰が見えます。氷の塊を割ったような鋭い稜線、目に痛いほどの新雪の白さ、美しさの格があなたたちとは違う、とでも言うように朝日に輝いています。あれ?それで拗ねてるわけではないと思うけど、我々の普段着の山、飯綱山の山頂は噴煙のような雲に隠れています。他にはどこにも雲は見当たらないのに、なぜかな?どんな気象条件で現れる雲かしら、やっぱり飯綱山がふててるようにしか見えないなぁ。
今日は冬至、レッスンで1年生の子に、「冬至、と言ってね昼間が1年で一番短いんだよぉ」と私がつまらなそうに言うと、「え?でも夜は長いんでしょう?」ときた。ごもっとも、物は考え様でした。
こちらは自宅の庭から見える山。
夜はゲレンデにオレンジ色のライトが付きます

12月17日

夕日のあたる庭 この3日間暖かい日が続いています。先日の日記に、必ず・・・と書いたのになぁと複雑な気分。暖かいのはありがたいが・・・。雪雲はどうやらもっと高い山に押し付けられているようです。
頭上ぽっかりと開いた青空から落ちる光に誘われて、昼過ぎに幸せな庭仕事を1時間。今頃何をしたかって?だから、前からの続きです・・・。よくよく見ればまだまだお片づけの行き届かない庭だったんです、でも今日で完結。最後の大仕事は玄関脇の笹を地際から刈り込む事でした。来年の春に新芽が綺麗に柔らかく出揃うために、欠かせない作業です。わかっていたのに去年うっかり、し忘れたため、笹は汚れた古い葉が半分、おまけにそちらに栄養を取られたのかさっぱり新芽がふかない春でした。一時の手間を惜しんだため、半年間玄関を出るたび後悔の念に襲われていました。オーバー?いや、ホント。
こうして夢中に剪定バサミを動かしたおかげで、腕は今も小刻みに震えていますが、少しはもやもやした気分が吹き飛びました。美容院に行ったがちょっと気に入らない、期待していたことはあてが外れる、探している人にちっとも連絡が取れない、まぁたいした事ではないと言い聞かせても、思うともなく思ってため息したくなる、そんな日でしたので。さて、これで仕事仕事、元気のいい子供達がやって来るぞ。
3時、日が傾いてきました、
さあ家に入りましょう

12月15日

凍りつくサントリナ 毎日必ず雪が舞う。うっすらと積もりすぐに消える。まことにはかない降り方。昨日の雪は羽毛が舞うようだった。結晶が仲良くいくつか寄り添って空中での飛行を楽しんでいるのか、はかない命を知らないのか、あわれと思うのはこちらの勝手な気分。
今朝も白くなった庭にようやく黄金色の光があたリはじめた。シュウメイギクやガウラなど残っていた背の高い枯れ枝を整理したせいで一見すると庭が広々、いっそう寒々。相棒はこの状態が好きだそうで、土が見える土が見えると大喜び。単純。でも、よく見てごらん、去年の今頃より多年草の新芽が多い、確実に株張りは広がっている。あれもこれもと植え込んだスペースが悲鳴をあげるのは目に見えている、何が犠牲になるのか、まさか共倒れということには・・・。届いたばかりの園芸カタログを目の前に、春への期待とは別になにか暗い愁いのような気分が少し。今はまだ小さなシミのようだが・・・。(写真は凍りつくハーブのサントリナ。)

12月10日

鉢植えしたバラ苗 野沢菜を出しに勝手口を開けると柄杓の星座がこちらに向かって何を注いでくれるのか、思わず「あ、こんなところにあったのか」と呟いて手にとりたくなる。お弁当を作って朝飯を子供達に食べさせて、おまけに息子のコートのボタン付けまでして、本格的主婦のような一日の始まりよ。やはり早起きは三文の得ね、なんて昨日寝坊して慌てたことはもう忘れている。そのうち山の端は夏の果物の切り口のようにほんのり紅をさした色、上に行くにしたがって白っぽくやがて暗く青味がかった空に忘れ物の星一つ。
雪も霜もない穏やかな朝にホッとするのは植え込んだばかりのバラの苗が気になるから。根っこもあらわな裸ん坊のバラ苗は生まれたての赤ん坊のようだった。いえ、かわいいってんじゃなくて、産院で初めて我が子を抱いた時のあの感慨がよみがえったから。喜びと不安と責任感と・・・・。しかし頼りない親の心配をよそに子供達は頼もしく成長した・・・バラも是非そうあって欲しいところ。

12月7日

雪の朝 昨夜特に冷え込んだわけでもない、日中はこの季節にしてはむしろ暖かかったくらい、何の前ぶれも予感もなしの突然の雪に我が目を疑う朝。
6時過ぎいよいよ除雪車の登場である。1年ぶりの懐かしいあの音?まさか、思い出だしたくない恐怖の音だ。タイヤの重いチェーンが回る、ショベルが雪を剥いでいく、ゆっくりと近づくディーゼルエンジンの音、心沈む目覚めの伴奏です。
自分はパソコンに向かったまま、「ほら、雪かきしておいで」とダンナ。やだやだぁ・・・と駄々をこねると、「エエカッコしてき。」その言葉に弱いんだよぉ・・・。手近にあるコートを引っ掛けて、出陣。「それ、ぼくのぉ・・・」ヘッヘ・・もう遅いですよぉだ。積もっているのは15センチほど、たいした事はないねと鼻歌混じりではじめたが、めちゃめちゃ重い雪・・・マジにやったら腰痛間違いなし、一応あとだけ残してさっさとご帰還。「もう、終わったのぉ?」って言うなよ。終わるわけないじゃん、後で見てびっくりするなよ。

12月2日

庭の冬支度に重い腰を上げたのが一昨日。久しぶりの庭仕事にさすがの淳子も疲れて、「あとはまた後日でーす。」とわざと大きな声で言ったのは、やりっぱなしにしたわけではありませーん、の表明。
デルフィニュームもルリタマアザミもゲラニュームものぞいている新芽を傷つけないように枯れ茎を処理、半分に刈り込むのはラベンダーなどのハーブ類、一年草は思い切って抜いて、それらを腕一杯に抱いて裏へ運ぶこと3回、頭から枯葉やら種やらハーブの香りまでつけて、このまま『注文の多い料理店』へ直行すれば良いカモがきたと喜ばれそうな姿。
さて、今朝の庭は、わずかな花を惜しんで刈り取れないガウラや、身の丈以上に伸びた黄色いアスパラが残り、引き抜いたり切ったりした残骸もそのまま、敷いた籾殻には早速雀と冬の渡り鳥がやってきて散らかし放題、寒々とした感じが鉛色の空によく合います。残りの仕事をいつやろうか・・・そのうち気まぐれな太陽も顔を出すでしょう、それまで部屋に逃げ込んだテントウムシと夏の思い出話でもしてましょう。
アりウム丹頂も芽が出ています

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