1999年7月日記
7月29日
長野の梅雨明けは23日。それからは日中は晴れ、夕立があるかないかの理想通りのお天気が続いています。こんな幸せな文句なしの夏ですが実は驚くほど短いのです。ほんの少しずつ、日が短くなっているのを誰も気づかないうちに、秋はそっと忍び寄ってきています。アジサイが咲き終わるとすぐに萩が咲きますね。真冬に春を夢見て・・・、真夏に何にうなされてるんだぁ?・・・。 庭にやってくる生き物の中には招かれざる客もいますね。アブラムシに毛虫・・・。(でも蚊はいないなぁ。)大きいところでは猫・・。中にはずうずうしくも植木の下を自分のねぐらにしてる猫もいます。赤いリボンに鈴までつけたこぎれいな姿なので飼い猫に違いないのですが。毎朝私が庭に出ると迷惑そうな顔で大きく伸びをして一応出て行きますが、すぐ戻ってくるんです・・。時々すずめを狙っていますが、いまだこのハンティング成功したのを見たことがありません。なんたって鈴付けてるもんね |
ルリタマアザミは2株植えてありますが、 エキニプス・ペッチーズブルーの方が蕾の時から シルバーブルーに発色してきれいです。 |
池の辺の湿地ガーデンに咲いたサギ草 |
7月20日
天気予報では一日晴れのはずが、午前中は降ったり止んだり。たまには子供のご機嫌うかがい?娘と買い物に出かけて、やっと午後、庭に開放されました・・・。雨上がりで土が柔らかいうちにと、家の前の道路、コンクリートの隙間から生えている雑草を抜きました。次に、丸く仕立てたコメツガが大きく茂りすぎて、砂利の小道をふさいでいるのでこれを剪定。いやいや疲れるのなんのって・・・顔から汗が滴り落ちて、でも気持ち良いなあ。
さて、シャワーを浴びる前にちょっと池を覗きましょ。・・・!メダカの赤ちゃんだよ〜!5ミリくらいか、透明な体に目玉も見えるよ。4匹ほど確認しました。ピコピコ泳いで、なーんて可愛いんでしょう!しばし家中大騒ぎ。このところ我が庭は出産ラッシュです。カマキリ、カエル、トカゲ。本日メダカ。ここに青虫がいれば完璧なんだけどなァ・・・。
人差し指に乗るカエルと池のメダカ。よく見つけたなあ。エッヘン。 |
7月17日夕べに
「食事はもう少しあとにして」と珍しく本を片手に庭へ出る相棒。まさか私に黙って手出しするはずはない、と判っていても、やはり心配。草取りするフリをして様子をうかがうが、どうやら読み物に熱中のご様子、ひと安心。そのうちあたりは海の底に沈んだように色を変えた。白い花もひっそりと青ざめて、来たるべき闇に怯えている様。いつのまにか本はグラスに変り、ガーデンライトだけでは暗いかなとキャンドルもともせばなかなか良いビアガーデンではありませんか。 | |
外で使うにはホヤ付きが便利、 風で炎が揺れません |
7月17日朝に
朝の庭に1歩踏み出した時の匂いが好き。懐かしい山の匂い、でもそれはすぐに消えてしまう。なぜかな、一瞬にして慣れてしまうのかなぁ。ってここまで書いたら、ククククって変な鳴き声。!。クーラーの室外機の下に声の主はいました。握りこぶしほどの大きさのカエル。棒でつついたら、可哀想なこと止めなさいだって、・・・ヘヘヘ。でもあいつ鳴くのかァ・・知らなかった。 今朝はカマキリの赤ちゃんを見つけてデジカメに収めたのだ。昨日は初飛来のトンボだった。にぎやかになりますねぇ。仲良くやりましょ。 ちょっと元気がないのが山椒です。葉にみずみずしさがなくて新芽の伸びも悪いのです。いつもなら青虫がいっぱい付くはずなのに、姿がないのは食料として不充分と見くびられたのでしょうか・・・。枯れなきゃいいけど・・・。 |
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パンジーの葉に乗るカマキリの赤ちゃん 体長8ミリほど |
7月13日
夕べは車軸をさすような雨の音に何度か起こされた。夢うつつに、満開のデルフィニュームは・・、池の水は・・、と心配になった。。今朝見るとようやく立ってますって感じの花。こんなことなら早く切花にするべきだったか・・。それができないのが根っからの庭オタク、かな?
コテージガーデンと言うのは野菜がないとそう呼べないんだそうで・・・うちにもあるんですねぇ。インゲン。初どりです。虫食いもなくつややか、プロが作ったみたい、なんちゃって。とても裏の西日しか当たらないところにあるものとは思えないねぇ。満足満足。
すっかり色あせたアスチルベの花穂を切ると、ギボウシの蕾発見。去年は咲かなかったルリタマアザミもイガイガ頭をたくさん覗かせている、その後ろには白いリアトリス、ブルーのゲラニューム、白百合、二番花の白いジギタリス、1年で一番華やかな季節はもうすぐ。
採れたよ〜インゲン。 | 夕涼みにお出かけ下さい・・・ |
7月2日
各地に被害をもたらした前線が去って、穏やかな空が戻ってきた7月。今年も半年過ぎたのかぁと妙に感傷的になるのは歳のせい?半年前の、すべてを拒絶するように硬く凍った土が、今では生き物達の息吹でむせ返る。手のひらに大切に受け止めた日差しは、とても素手では受け止められないほど、きつく。今日まで、物言わぬ植物達にどんなにか励まされ、喜ばされてきたことか・・・。
日差しといえばピアノの部屋の窓には夏場すだれを下げてあります。これで冷房の効きがだいぶよくなるのですが、逢魔が時、このすだれ越しに見る庭がなんとも言えずいいんですよ。アスチルベのピンクの穂がまわりの緑と闇のどちらに溶けようかと悩んでいる様でね。イングリッシュガーデンなんて言っても、どうやら日本的情緒が勝っていますかねえ・・・。
霧でこのあとなにも見えなくなりました。 | あら、また誰か見てるワ・・・(アスチルベ) 10年も前から家にいる古株です。 |