1999年8月日記
8月27日
朝起きてまず窓を開けて新鮮な空気を入れるのが日課になっていたが、今朝はちょっと躊躇するひんやりした部屋の中。遠い山は霧の中、庭は細かい雨にぬれている。
今年は夏の日照りで我が家の野菜畑(うそ)のお豆さんはすぐに枯れちゃったけど、花壇になぜかひとつ植えた青唐辛子は、涼しくなってから、実をたくさんつけてくれる。この前ピーマンといっしょに刻んで炒めたら、口から火を噴きそうだった。牟礼には「やたら」という郷土料理があって、この辛い唐辛子や丸ナス、みょうが、きゅうりなどを細かく刻んで味噌で和えたもの、お酒のつまみにいいと言うのだが、うちのなにわっ子は・・・食べない。で、唐辛子何につかおっかな。中にはぜんぜーん辛くないお間抜けなのもあるのよ。生のうちにかじればいいんだけど、何事もスリルとサスペンスが好きなもんで、今日も一かばちかでお料理しましょ。
左下がりが気になるレンガ道も雨にぬれている。 種を直播したチャイブ、花が見たいんだけど もう咲かないかな |
プルーン(まだ硬い) 紫色に色づいたから葉の陰に隠れてもだめよ |
8月24日
柏葉アジサイに遅れること一ヶ月、 待望のピラミッドアジサイが咲きました。 |
宿根アマ 直径1cmほどの花 水切れに弱いのに雨が嫌いなわがまま・・・ |
8月18日
さっきまで雲に隠れていた太陽が顔を出し始めました。シャラの葉の間から砕け散って落ちてくる光があまりにも優しいので、私は悲しくなります。そんなにも早く行ってしまわなくてもいいのに、と。朝夕と遠慮がちに歌い始めた虫の声を聞かないふりをしても、もう秋の匂いに気づいています。
お盆の間、まるで避暑客を拒むように降り続いた雨のおかげでほっとしたのか、夏中豪華に花をつけていたイソトマは花を隠してしまいました。こういうときは思い切って切り戻したほうがいいのでしょうか。その隣のラベンダーがこんどは私を見て、と言わんばかりに紫の花穂を立ち上げています。
花たちはどれも一段と色を濃く、やや小ぶりに咲いて、それが行く夏を惜しむ私の気持ちを示しています。いつも庭に立って花を見ていると思っていたけれど、見られているのはこちらでした。
オリザグラスと柏葉アジサイ まだ夏衣の二人 |
シロヤマブキの実が・・・ |
8月9日
朝4時半にはうるさいほど鳴いていたすずめたちはどこへ行ってしまったのか、朝日のあたる庭には小さなトカゲが静かにすばやく姿を現したり隠したりするだけです。生まれたばかりのバッタでも狙っているのでしょうか。ブルーサルビアやメキシカンセージがだいぶ大きくなって、デルフィニュームのつぼみもまた上がってきたので百合が終わった後の一画も寂しくならずにすみそうです。それから、西の半日陰の庭には葉ものが多くそれはそれでいいのですが、ちょっと色どりが欲しいところ。緋オオギとピラミッドアジサイが咲き始めました。これでしばらくはオーナーの移り気な気持ちをこちら側へ向けられるかな?いやいやオーナーばかりではありません、最近庭に来るお客様は皆さん真っ先に池のある東側に足を向けてなかなかこちらへ来ないので、西側花壇(葉壇?)は悲しかったんですねぇ。やっぱりシックなだけじゃダメですかね、インパクトがないとね・・とか言ってたのかな・・・。
このところの日照り続きでしぶしぶ夕方庭に水撒きしています。植物によってはこのくらいの乾燥が 好きなものもあり、たっぷり水を欲しがるものもあり、これでも考えてやってるんですねぇ。 ラムズイヤー(左写真、手前左)には水をかけない、その奥の赤い葉っぱコリウスにはたっぷり、 右写真の右つぼみの上がったデルフィニュームには水が葉にかからないように。その左のマツムシソウ これも頭からジャージャーかけると花茎が惨めにうつむいちゃうんで株元にあげること。 アスチルべやギボウシ、シュウメイギクにはたっぷり、もちろん湿地ガーデンにもね。 |
8月3日
朝の太陽がこころもち力を落としたように感じます。秋の花であるホトトギスが咲いたのを見つけたせいでしょうか。春の返り咲きの花と、真夏の花と、初秋の花とが仲良く庭を共有する8月上旬です。砂利道まで侵入し白い花を咲かせている銀杯草の横で、雲間草が三分の二ほど茶色く枯れているのが気になります。白のルコウソウが勢いよく蔓を伸ばしています、お盆には2階まで届きそう。玄関脇ではアガパンサスが咲き始めました。去年の夏はルコウソウと朝顔を種から育てて庭中蔓だらけになりました。今年は朝顔はお休み。 雲のない明るい空に、時折思い出したように高い木の枝が大きくゆれるのは、ここから遥か西にいる台風の影響でしょう。先ほどから、軒先につるした風鈴が尋常な風でないことを教えています。今までいくつもの風鈴をつるしましたが、どれもそのうち音が耳に付き、ついにはうるさくなって外していましたが、これはなぜか鳴っているのが気になりません。風のそよぎや鳥の声のように、ある時、ふとやさしい音色に気づかされます。 |
台湾ホトトギス | 毎朝早くから働き者の蜂とクロコスミア |
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